警視庁特殊犯捜査係の交渉班の宇佐木(米倉涼子)は、現金強奪から人質と立てこもる犯人に交渉を挑むが、中断されてしまう。それから数週間後、人質だった青年を空港で見かけた宇佐木は、乗る予定のなかった飛行機に乗り込み、ハイジャックに巻き込まれる。犯人を相手に絶体絶命の状況下で、自ら“命”を賭けて敵と戦う!

■公開
絶賛公開中!
■監督
松田秀知
■出演
米倉涼子/陣内孝則 ほか
■劇場
三宮シネフェニックスほか
ドラマのスタッフでも、こんなに素敵な映画が作れるんだと分かってもらいたかったですね。
2008 年に始まり、米倉涼子が演じる強力な美貌と体力を駆使して任務を遂行する、タフなヒロイン・宇佐木玲子が圧倒的な支持を受けた『交渉人〜THE NEGOTIATOR〜』。今回待望の映画化について、宇佐木の側で支える桐沢警視を熱演した陣内孝則さんと、映画監督初作品となった松田監督にお話を聞きました。
☆始まりから凄いアクションシーン満載で、この作品に対する意気込みが感じられますね?
松田:自分ではそう意気込んでないと思っていたんですが、陣内さんから「監督気合い入ってますね〜」と言われて(笑)。確かに気合入ってましたね。
陣内:スタジオ入った時から違いがハッキリと(笑)。監督とは『君の瞳をタイホする!』から23年の付き合いですけど、不思議なことに今迄映画を撮られていなくて、経験豊富な監督でも緊張されるんだ…と。ところが、現場の中でリズムをとってノセて撮っていく監督のやり方を邪魔するかの様に天候に祟られて。茨城のショッピングモールでのロケが最初だったんですが、3回ぐらい台風が直撃して、たくさんのエキストラや車両をセットしていたのに全く撮影せずにバラしたり。その頃の監督はメゲていましたね。
松田:そんな僕を見て陣内さんが「監督、最初はうまくいかない方がいいの!」と声をかけてくれて。とても救われましたね。
☆ドラマのままのスタッフと言うことですが、映画の撮影自体はいかがでしたか?
陣内:今はドラマも映画も経験されているスタッフが多いので、違和感なくできましたし、現場をふむと言う点ではドラマの方が遥かに量が多く、経験が豊富ですね。
松田:実は始め“映画のスタッフ”で撮影して欲しいという提案があったんですが、プロデューサーが「現行のスタッフじゃないと絶対やりません、それが出来ないなら無かったことにしてください」と言ってくれたんです。これはテレビで成長してきたものだから、ドラマの人たちが映画も作るべきで、ドラマのスタッフでも、こんなに素敵な映画が作れるんだと分かってもらいたかったですね。
☆桐沢警視の役について、ドラマから映画にわたり、どのように演じられましたか?
陣内:警察の中でも孤立している《特殊犯捜査係》という所に主役の宇佐木という女の子が入ってきて、「こんな所に入ってこなくても」という親心もありながら対立することが多かったんですが、なんせパート1で事件を全て解決しましたからね。力量を認めた構図にならないと嘘でしょ(笑)?。映画では、出来上がった上司と部下の信頼関係をうまく表現できればと思いました。特に派手なアクションや絵的に動きが多い作品の中、僕は室内で指令出したり、交渉したりと動かないシーンが多かったんですが、そこでドラマを止めないように、たくさんの命を預かっている緊張感とか、切迫感を常に想像しながら演じました。想像力を試された現場でしたね。
松田:逆境にも的確な指示が出せる桐沢という役を僕の説明だけで見事に演じ切っていただいたと思います。
陣内:二十数年一緒にやってますから監督への信頼は絶大ですよ。監督の指示に忠実に演じた自信はあります。
☆今回地方ロケが多く、大阪でも撮影されたとのことですが?
松田:泉大津の橋でカーチェイスを撮影するために大阪府警が道路を全面封鎖してくれたんです。『ブラックレイン』以来の大掛かりのロケでしたが、実は決行予定の日に雨で撮れなかったんです(苦笑)。2日続けてはさすがに無理だろうとお願いに行くと、快くOKをいただきまして。「その分素敵な映画を作ってください」と言われた時は感動しましたね。
☆『交渉人』が皆さんに支持されている理由は?
松田:やはり陣内さん米倉さんを始め、出演者ですね。男達の中で米倉さんが一人おかれた時の世界感とドラマの展開が魅力だったのでは?今回の映画に関しては、役者もスタッフも手間暇かけた分、魂こもったものが出来て、スケールの違いを感じさせてくれると思います。
陣内:登場人物の構図は面白いですね。勿論、監督のココ(腕を叩くポーズ)もね(笑)。この暑苦しい男達の中で圧倒的な存在感を出している米倉さんや、犯人を全部イケメンにしてしまうあたりも受けたんでしょうね。犯罪の内容も現代の歪んだ一面を切り取った犯人像にしているあたりも視聴者が共感できたところなのではないでしょうか。映画も楽しみにしていてください!
じんないたかのり 1958年福岡県出身。監督もこなし、俳優としてもTVドラマ{『ありふれた奇跡』(09年CX)などの幅広い役柄を演じ、評価を得ている。
まつだひでとも 1950年三重県出身。代表作TVドラマ『黒革の手帳』(04年EX)など。じんないたかのり 1958年福岡県出身。監督もこなし、俳優としてもTVドラマ{『ありふれた奇跡』(09年CX)などの幅広い役柄を演じ、評価を得ている。/まつだひでとも 1950年三重県出身。代表作TVドラマ『黒革の手帳』(04年EX)など。